未経験からグラフィックデザイナーになるために~必要なスキルと知識~

グラフィックデザイナーとは
グラフィックデザイナーとは映画や音楽などのポスター、雑誌、新聞、チラシ、商品パケージ、パンフレットなど主に印刷物により文字や画像、配色などを使用し伝えたい情報をデザインする仕事です。
グラフィックデザイナーは特別な資格が必要なわけではありません。
未経験からグラフィックデザイナーに転職することは可能です。
全くの未経験者がグラフィックデザイナーになるためにどんなスキルが必要でどのように習得したら良いのでしょうか。
具体的にグラフィックデザイナーになるためになにをしたら良いのかみていきましょう。
未経験からグラフィックデザイナーになれるの? ⇒ なれます
社会人からグラフィックデザイナー、Webデザイナーになろうと学ばれている方の中には、今までデザインとは全然違う仕事をしていて、全くの未経験という方もとても多くいらっしゃいます。
もともと、印刷業界にいた方や広告代理店で働いていたけれど専門的なスキルを基礎から学びたいといって受講される方もいますが、未経験からのスタートされるかたも多いです。
それでもスキルを取得して就職されています。
センスは必要? ⇒ センスは習得できます
センスがないから私にはグラフィックデザイナーになれないのでは?と心配される方もいらっしゃるでしょう。
しかしセンスというものは経験で習得することができます。
今の自分にデザインセンスがないからといってグラフィッククデザイナーへの道を諦めることはありません。
グラフィックデザインの基礎知識を理解し、たくさんの質のいい作品を見ることでアイデアを増やしていくことができます。
そして数多く手を動かすことで自分のものにすることができます。
習いはじめの頃はパッと目立つようなデザインの物を作ることができなかった方でも、デザインの基礎を学び、たくさん手を動かすうちに、まるでプロが作成したかのようなデザインの作品を仕上げる方は大勢いらっしゃいます。
本当です。
まずはデザインの基礎を学び実践するだけでも、自分の作品を見て見違えるような作品に仕上がったと実感されると思います。
他にも「私は絵が描けないから無理では?」と心配される方もいらっしゃいますが、絵が得意でなくても大丈夫です。
もちろん絵を描くことが大好きで得意という方は就職しても重宝されると思いますが、描けないからといってグラフィックデザイナーになれないことはないのでご安心下さい。
グラフィックデザイナーになる方法
未経験からグラフィックデザイナーになるためには大きく分けて3つあります。
デザインスクール
社会人の方が未経験からグラフィックデザイナーになるためにはデザインスクールに通うことは一番の近道ではないでしょうか。
スクールに通うメリットはたくさんあります。
必要な機材が揃っている
グラフィックデザイナーになるためには最低限パソコン、ドローイングソフト、画像編集ソフトが必要ですが、スクールならこれら各種機材・ソフトウェアが導入されています。
カリキュラムがしっかりしている
独学で学ぼうとしても一体何から手を付けて良いのか分からないですよね。
スクールではしっかりとカリキュラムが組まれ独自のテキストで過不足なくスキルを習得できるような体制が整っています。
一つ一つ学んでいくことで確実にスキルを習得することができます。
もし時間とお金に余裕があるのでしたらスクールで学ぶということは大変おすすめです。
こちらの東京デザインプレックス研究所
では実に豊富なカリキュラムが用意されています。
またそれぞれのライフスタイルに合わせて多彩な期間・時間・曜日設定のクラスを選択できます。
まずは資料請求などして検討してみるのも良いでしょう。
わからないことはすぐに聞ける
デザインを学んでいるとソフトの使い方、レイアウトの仕方などわからないこと、迷うことがたくさん出てきます。そのようなときすぐに聞くことができ解決できるのは大きなメリットです。聞けば数分で解決できる問題も自分だけで解決しようと思うと膨大な時間を要するでしょう。
キャリア相談や就職を斡旋してくれるところもある
スクールによっては就職について専門の先生にキャリア相談できたり、就職をサポートしてくれるところもあります。
スキルを身につけることももちろん必須ですが、自分をどのようにアピールしていくのかということは、デザイナー職に限らず転職する上でとても重要です。
自分のことは自分が1番知っていると思いがちですが、専門の先生に相談することで自分では気が付かないキャリアを発見、再認識することができます。
そして自身をもって就職活動することができるのです。
スクールに通うメリット
必要な機材が揃っている
カリキュラムがしっかりしている
わからないことがあればその場で解決できる
キャリア相談や就職をサポートしてくれるところもある
他にもスクールではデザインのことはもちろんそれ以外のことで多くの学びがあります。
講師の雑談から何かヒントを得たり、今のトレンドを教えていただいたりと吸収できることがたくさんあります。
独学
近くスクールがない、仕事などで定期的に通うことが難しいなどの方は独学で学ぶという方法もあります。
もちろん独学でもグラフィックデザイナーになることは可能です。
今は書籍やインターネット、動画配信サービスなどで学ぶことができる時代です。これらを活用して時間をやりくりしながら無理なくスキルを習得することができるでしょう。
また、日本デザインスクール
、Fammスクール WOMAN などはオンライン開催なので全国どこでもご参加可能です。限られた時間でも専門の講師から学びたいという方はオンライン授業を検討しても良いでしょう。
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こちらでは独学でグラフィックデザイナーになるために何から始めたら良いのか具体的に紹介しています。この順番でなくてはいけないことはありませんが参考にしていただけたらと思います。
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参考になる書籍
独学で学んでいくのに一体何から学べばよいのか迷うところだと思いますが、まずは「Illustrator」の使い方から学ぶのが良いと思います。
Illustratorの使い方を学ぶのにおすすめの本は「世界一分かりやすいIllustrator操作とデザインの教科書」です。
勤めていた頃、授業はオンデマンドでしたが、書籍はこちらを使用していました。
本当に分かりやすくかなり詳細な機能まで解説してくれています。
プロでも知らないような機能も載っていて辞書代わりに持っていても良いでしょう。
Illustratorの使い方を学ぶのとは別にデザインの基礎知識も必要です。
つまりアプリケーションを使いこなす技術とデザインの基礎知識、この2つを習得していく必要があります。
デザインの基礎知識は本を読むだけでなく知識を得たらそれをすぐにデザインに適用してみることです。
おすすめはやはりノンデザイナーズ・デザインブック
です。普遍のデザインの要素が詰まっている本で、多くのデザイナーに読まれている1冊です。
配色や構図などデザインの理論を学ぶことができます。
動画で学ぶ
独学で学ぶデメリットは決まったカリキュラムがないので何をどの順番で学べば良いのかわからないところです。
YouTubeなどの動画配信サービスのチュートリアル動画では一つ一つ作成していくことはできますが、最低限必要な機能をすべて使いこなせるようになるかどうかは分かりませんし、そもそもどこまで学べばグラフィックデザイナーになるためのスキルが習得できるのかも分からないと思います。
私のおすすめはAdobe公式のチュートリアル「Illustratorことはじめ」です。
Adobeに契約している方ならすべての動画が見放題ですし、説明は大変わかりやすく初心者でも無理なく学ぶことができます。
さらに動画1本で1つ成果物が出来上がるので、それを発展させてポートフォリオにすることもできます。
楽しく学ぶことができますので大変おすすめです。
すぐに学び始めたい方にはAdobeアプリケーションと講座がセットになっているAdobeマスター講座 がおすすめです。
就職
求人の中には「未経験可」のものも多くあります。
就職してそこでスキルを学びながらスキルアップするというのもひとつの方法です。
ただ、求人の応募書類には「履歴書」、「職務経歴書」のほかに「ポートフォリオ」の提出を求める企業がほとんどです。
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こちらの記事ではポートフォリオとは何なのか?その作り方をご紹介しています。
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ここで少し簡単に説明しますとポートフォリオとは自分のスキルを明示する「作品集」のようなものです。
ぜひ上の記事でポートフォリオの作り方を学んで自分のスキルをアピールできれば、独学でいきなり就職も難しくはないでしょう。
ただある程度の知識とスキルは必要かと思います。
まずは転職エージェント やマイナビクリエイター
などの【転職サイト】に登録してどのような働き方、求人があるかチェックしてみると良いでしょう。
Web業界・広告/出版業界に強い転職・派遣・求人サイトや週2、3日、リモートなど柔軟な働き方をご提案していただけるエージェントもあります。
まずは登録することから始めてみましょう。
フリーランスとして働く
またフリーランスとして働く方法もあります。
フリーランスとして働く方法もいくつかありますがまずはクラウドワークス
やCraudiaクラウディア
などクラウドソーシングサイトで仕事を探してみるのが良いと思います。
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実績を積んでいくとSNSで営業したり、仕事の依頼のメールが来ることもあります。
終わりに
グラフィックデザイナーは、特別な資格も必要がなく未経験からでも目指せる仕事です。
短期集中で実力をつけたい場合はスクール、働きながらグラフィックデザイナーを目指す場合は独学などさまざまな選択があります。今は独学で知識やスキルを習得することも可能な時代です。
どんなデザイナーになりたいのか?
どんな働き方をしたいのか?
目的や目標を明確にし、夢に向かっていきましょう。